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豆ご飯

1996/04/25
[ 作り方手順画像付きレシピへ(1997/01/29) ]

4月は豆が美味しい。豆を美味しく食べる方法はいろいろあるが、日本人として米と 豆の組み合わせとなると「豆ご飯」しかないような気がする。冷凍グリンピースでは なくて今が(96/4/23時点)旬の新鮮な豆を使用しての豆ご飯は、当たり前だが今しか 食べられない。クラムチャウダーで調べた時にわかったが、料理方法は千差万別だ。 高級料亭風な作り方から私の好きな平野レミさんの発想転換の料理、あるいは手抜き 料理までいろいろだ。

さて肝心の豆ご飯であるが、忙しいわが身としては料亭風料理はつくりたくはないが 、さりとて美味しい料理は食べたし、という二律背反的な命題がいつものしかかる。 さてお弁当用に今シーズン初めて手抜きで作った後になって「しっかり調べてみるか 」という気持ちがおき、現在保有している料理の本を元にこの豆ご飯の作り方を調べ てみた。

参考文献リスト
  1. 辰巳芳子,「ことことふっくら豆料理」,p182 (1991),農文協
  2. 湯木貞一,「吉兆味ばなし」"青豆ごはん",p304,Vol3 (1990),暮らしの手帳社
  3. ホルトハウス房子,「旬の家庭料理をどうぞ」,p66 (1993),じゃこめてい出版
  4. 別冊NHKきょうの料理,「旬を食べたい野菜読本」,p54 (1992),日本放送出版協会
  5. 「ごはんの本」,P13 (1991),オレンジページ
  6. 鈴木登紀子,「きょうの料理-青豆ご飯」,p54 [4] (1994),日本放送出版協会
  7. 小山裕久,「きょうの料理-豆ご飯」,p36 [4] (1996),日本放送出版協会
辰巳芳子湯木貞一ホルトハウス房子別冊NHKきょうの料理オレンジページ鈴木登紀子小山裕久
3カップ4カップ3カップ3カップ+餅米大匙23カップ3カップ茶碗4杯分
えんどう豆2/3カップ3カップ2.5カップ1カップ1+1/3カップ1カップ1カップ
3.45カップ 3カップ3.5カップ 昆布の水だし2.25カップ+豆ゆで汁1カップ 
小匙1.5杯少々小匙1杯小匙2/3杯小匙1杯小匙1杯少々
 最後に味が濃いとき1/4カップ大匙2杯大匙2杯大匙3杯大匙2杯
みりん 醤油少々 大匙1杯大匙1杯醤油小匙1杯 
豆の下準備 特になし 塩湯でちょっとかためにゆでてザルにあげる。カップ1杯の水に塩茶サジすりきり一杯の水につけておく 洗ってザルにあげておく 海水程度の塩水に30〜40分つけておく   塩を加えたカップ1の水に5分つけ、このつけ汁を煮立てて4〜5分ゆでた後、氷水になべごと冷まし、ざるにあける ボウルにたっぷりめの塩を加え、豆に塩をまぶししばらくじませた後、熱湯(塩は加えない)で茹でる(約7分)、冷水にとり、すぐにザルにあげる。昆布とかつお節でとった濃いめのだしを人肌に温め、豆を浸す。だしに塩小匙1、みりん大匙2、砂糖小匙1を溶かしたものを1.25カップ
炊き方豆を加えて同時に炊くだけ吸物よりも薄めの塩と醤油とほんの少しのみりんを入れ、昆布を入れて炊く豆を除いて炊く材料一緒に入れて30分おいて炊く全部一緒に入れて炊く豆以外を一緒に炊く
仕上げ ご飯がたけてきたら火を止めて豆を加え、ご飯ができあがったら昆布を抜く炊きあがったら豆を加え、2〜3分煮立て、火を弱め上下に混ぜ、フタをして15〜20分弱火でたく蒸らしてさっくり混ぜる10分程度蒸らす炊きあがったら豆を散らして10分間蒸らす
備考一緒に炊くのがよい味がつきすぎたら、お酒を入れ、不足気味だったら醤油をたらす。豆の多い方がおいしい    

以上からわかるように豆の処理には大きくは、
  1. あらかじめ豆をゆで、手間のかかる方法ではダシ汁につけておく
  2. 単に豆をむいておくか、せいぜい塩水につけておく
2種類ある。あらかじめ豆を処理する方法はほとんどがご飯と一緒に炊かずに後で加 える方法である。これは豆のうまみを最大限に生かす為と考えられる。一方ご飯と一 緒に炊く方法ではあまり豆の下処理に手間をかけない。さいたるものは(1)辰巳芳子 さんの方法である。これは非常に簡単なのがうれしい。

表には掲載しなかったの だが、全てのレシピに共通しているのは「さやつきの豆」を買ってきて、食べる直前 にカラを向いた新鮮なものを使用、ということである。今回私が4/23のお弁当用に作 った方法はもっとも手抜きな(1)に近い方法であった。かつ豆も既に向いてあるもの を約1.5カップ分、金500円也でかってきたものをザット洗って、前夜の中に、塩、酒 、昆布と一緒に入れタイマーでセットして炊いた物であった。したがって豆はシワだ らけ、やわらかくなってつぶれやすい、など他のキチンとした作り方にはほど遠いも のではあった。しかし見てくれは悪いが、調味料類は選りすぐった物を使用している 為か、味はまさしく旬の豆ご飯であった。滅多に食べ物の批評を手放しではいわない 聡思(中一)が「今日の豆ご飯はおいしかったー」といってくれた程である。

忙しい時にはこれくらい手抜きで作ってもいいのでは? と考えるのである。キチンと 作らなくては、と構えるとしんどくなるのだが、単に豆をぶちこむだけ、それも既に 剥いてある豆を使うということだけでどんなに気持ちが軽くなるだろう。冷凍グリー ンピースよりはましなはずである。毎日食事を作らねばならない主婦(主夫)にとって はこの程度の手抜きでちょうどいいのである、と自己弁解しておこう。

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